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子供の病気

子どもにおこる食物アレルギーについて。蕁麻疹の特徴と効果的な対処方法とは?

子どもにみられる蕁麻疹には様々な原因がありますが、なかでも多いのが食物アレルギーが引き起こす蕁麻疹といわれています。食物アレルギーからくる蕁麻疹とはどのようなものなのでしょうか。ここでは蕁麻疹の特徴と対処方法を、解説します。

食物アレルギー

食物アレルギーとは

食物アレルギー 食物アレルギーとは

出典:allergy72.jp

私たちの体には、体内に侵入してきた異物に対して抗体”IgE”をつくり、これらを攻撃して体を守ろうとする働きがあります(免疫反応)。
この働きが、ある特定の物質に対して過剰に反応してしまうのがアレルギー反応です。
食物アレルギーの場合、食べ物に含まれる主に『タンパク質』が異物(アレルゲン)と認識されて症状が引き起こされます。

食物アレルギーは子どもに多くみられるのが特徴です。
成長段階で消化機能が未熟で、アレルゲンであるタンパク質を小さく分解(消化)することができないのがひとつの要因と考えられています。
そのため、成長にともなって消化吸収機能が発達してくると、原因食物に対して耐性(食べられるようになること)がつく可能性が高いのです。

食物アレルギーの原因食物(アレルゲン)

食物アレルギー 食物アレルギーの原因食物(アレルゲン)

出典:conobie.jp

アレルギーを引き起こす食物はさまざまですが、牛乳、鶏卵、小麦は「3大アレルゲン」と呼ばれています。
さらに蕎麦、豆、ピーナッツ、果物、エビやカニなどの甲殻類なども陽性率が高いです。

年齢によって原因になりやすい食品は異なり、乳幼児では卵白、牛乳、小麦の順にアレルギー患者が多く、学童期には果物や小麦、大人になると果物や甲殻類アレルギーを発症しやすいです。
また、幼児期以降に発症した食物アレルギーはあまり改善しません。

食物アレルギーの症状

原因食物(アレルゲン)を食べる、飲む、または吸い込むとアナフィラキシーを発症します。
アナフィラキシーとは、極めて短い時間で身体全体に影響を及ぼすアレルギー症状が出る反応です。

影響があらわれるのは、皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器などですが、意識障害や血圧の低下を引き起こし、時には命に関わる重篤な症状に発展する場合もあります。
このようなアナフィラキシーによって命に危険が及ぶ状態を『アナフィラキシーショック』といいます。

食物アレルギーの症状の多くは『蕁麻疹』や、それに伴うかゆみなどの皮膚症状です。
原因となる食物を食べてから症状が出るまでの時間は通常2時間以内ですが、なかには4~6時間以上過ぎてから蕁麻疹の症状が出ることもあります。

ここでは食物アレルギーによるアナフィラキシーのなかで最も多くみられる『蕁麻疹』について詳しく解説します。

食物アレルギーによる蕁麻疹と症状

蕁麻疹の特徴

アナフィラキシーに特徴的な蕁麻疹の湿疹は、小さなブツブツが固まって、大きなふくらみになることです。
蕁麻疹は体のいろいろなところに出ます。
人によって出やすい場所もあり、2ミリから3ミリ程度の場合もあれば、地図の大陸のような様々な形に10cm以上広がる場合もあることが特徴的です。

蕁麻疹の症状が激しい場合は、全身に湿疹が出ることもあります。
ブツブツ同士がつながって、腕や足、ときには全身が腫れあがった状態になってしまうこともあります。

注意を要する症状(アナフィラキシーショック)

食物アレルギー 注意を要する症状(アナフィラキシーショック)

出典:www.tohto-coop.or.jp

・ブツブツが全身に出る。ブツブツ同士がくっついて全身が腫れる。
・まぶたや唇まで腫れが出る。
・のどの症状が出る。のどのかゆみ・声がかすれるなど。
・お腹の症状が出る。腹痛や吐き気がある。
・呼吸に異常が出る。ゼイゼイする。息が苦しくなる。

全身に蕁麻疹が出る、呼吸に異常が出る、意識障害が出るなどの場合は、『アナフィラキシーショック』の場合もあります。

アナフィラキシーショックは強いアレルギー症状で、命にかかわることもあります。
こうした場合は夜間でも救急で受診しましょう。

効果的な対処方法

冷やす

蕁麻疹が出たらすぐに患部を冷やします。
冷たいおしぼりを当てると良いでしょう。
患部を冷やすことでヒスタミンの分泌が抑えられ、蕁麻疹のかゆみがしずまります。
おしぼりは柔らかいガーゼ・タオルがおすすめです。

刺激を取り除く

皮膚に触れている衣服の摩擦、ゴムやベルトの締め付けは時に蕁麻疹の刺激となり、かゆみを強くしてしまうことがあります。

蕁麻疹が出たら服のボタンやベルトをゆるめたり、木綿など肌触りの良い服に着替えたりして、皮膚の刺激をなるべく取り除くと良いでしょう。

安静にする

蕁麻疹が出ている間はなるべく安静にして過ごしてください。
体を動かすと血行が良くなってヒスタミンの分泌が促進されてしまうためです。
運動や入浴も避けましょう。

薬物療法

原因物質の除去をおこなっても蕁麻疹が治まらない時や、痒みが強い時は薬物療法をおこないます。

治療の中心となるのは、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬です。
薬を飲むと大部分の人は数日で症状が治まりますが、担当医の指示がある間は飲み続け、徐々に減らしていくことが大切です。

アレルゲンの除去

アレルゲンの除去は必要最小限にしましょう

アレルゲンがはっきりしたら、医師の指導のもと、原因食物を食べない「食物除去」をおこないます。
ただし、栄養不足で健康や成長に影響が出ないよう、専門の医師としっかり相談し、除去は必要最小限にとどめることが大切です。
特に小さいお子さんには注意が必要です。

加工食品のアレルギー表示を確認しましょう

食物アレルギー 加工食品のアレルギー表示を確認しましょう

アナフィラキシーを引き起こすリスクが高い「特定原材料」の表示が食品衛生法で定められています。
特定原材料とは、卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生7品目のことを指し、極めて少量でも容器包装された加工食品に入っていれば、原材料表示されます。
また、特定原材料に準ずるもの20品目については、表示が奨励されています。
(表示の義務はありません)

アナフィラキシーショック時の対策

アドレナリン自己注射薬を携帯しましょう

食物アレルギー アドレナリン自己注射薬を携帯しましょう

過去に強いアナフィラキシーの経験があったり、その危険があると思われたりする場合は、アドレナリンを自分で注射する自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)を常に携帯しておくとよいでしょう。(上写真エピペン)
自己注射薬は、患者さんの状況に応じて、医師が必要だと判断した場合に処方されます。

まとめ

食生活の多様化にともない近年子どもの食物アレルギーは増えています。症状をよく理解して適切な対処をしてあげること。

食生活を見直し、少しでも原因となるアレルゲンを除去してあげることが大切です。

 

 

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