3417333

妊娠・出産

卵巣腫瘍手術後の妊娠は可能?手術方法と術後の経過を解説

卵巣腫瘍には良性腫瘍、中間型の境界悪性腫瘍、悪性腫瘍(がん)があり、それぞれに手術方法、手術後の経過が異なります。 卵巣を手術することで、手術後の生理や妊娠はどうなるのでしょうか。ここではそんな卵巣腫瘍の手術の方法と手術後の疑問についてお答えします。

卵巣腫瘍の手術方法の種類

1.開腹(かいふく)手術

卵巣腫瘍 1.開腹(かいふく)手術
  • 卵巣腫瘍が大きい時
  • 周囲との癒着があると考えられる時
  • 以前、1〜数回お腹を切ったことがある時
  • 少しでも悪性の可能性がある時 など。

お腹は縦に切る方法と横に切る方法があり、横に切る時は下着の下に隠れるように切開する時もあります。
腫瘍の種類・大きさによって卵巣を摘出する範囲は異なります。

2.腹腔鏡下(ふっくうきょうか)手術

卵巣腫瘍 2.腹腔鏡下(ふっくうきょうか)手術

腹腔とはお腹の中のことで、腹腔鏡とはお腹の中を観察するための内視鏡(カメラ)のことです。腹腔鏡手術は腹腔鏡をお腹の中に入れ、モニターに映し出される映像を見ながら手術を行います。

おへそと左右の下腹部に1cm前後の小さな穴を開けて、おへそ部分から内視鏡を入れ、左右下腹部の穴からは電気メスなどの専用の器具を入れたり切除した腫瘍を取り出したりします。器具を動かすスペースを確保するために、お腹の中に炭酸ガスを入れ膨らませます。

3.膣式(ちつしき)手術

お腹を切ることなく経膣的に(膣の方から)行う手術方法で、お腹に傷が残りません。しかし卵巣腫瘍の大きさ、癒着の程度、少しでも悪性の可能性がないかなどにより、手術が可能な方は限られています。

4.特殊な手術

卵巣腫瘍 4.特殊な手術

卵巣の内容を吸引する手術で、主に卵巣に出来た子宮内膜症(チョコレートのう腫)の時に行われます。他の腫瘍で行われる時もあります。

スポンサーリンク

腫瘍の種類による手術の特徴

良性腫瘍の手術

卵巣にできる腫瘍の大半が、良性である「卵巣のう腫」だと言われています。
腫瘍のサイズがある一定以上になると、手術をするのが一般的です。

手術法としては卵巣摘出術や付属器摘出術が行われますが、妊娠を希望する場合は腫瘍のみを摘出して正常卵巣部分を残す術式を選択します。
片方の卵巣を摘出しても妊娠は可能で、最近は腹腔鏡による手術も行われています。

境界悪性腫瘍の手術

卵巣腫瘍の中には良性でもない、悪性とも言い切れない、その中間の型と考えられるものがあります。これを境界型悪性腫瘍と言います。

このタイプは手術の後顕微鏡検査、組織診断にて確定します。このタイプの腫瘍は転移していることもありますが、放射線療法や抗癌剤がよく効くと考えられています。
予後は悪性腫瘍に比べて良好で、多くの場合、手術のみで完治が可能です。

悪性腫瘍(がん)の手術

卵巣悪性腫瘍の治療の基本は、手術で腫瘍を可能な限り摘出することにあります。腫瘍のタイプや病期にもよりますが、妊娠の希望のある女性には、できるかぎり片方の卵巣と卵管、子宮を温存する治療法が選択されます。

これから妊娠・出産を考える女性には、「妊孕性(にんようせい)温存手術」が検討されます。治療後にも妊娠できるよう、子宮と、がんのないほうの卵巣と卵管を残すための手術となります。

手術後の出血・生理について

手術後の出血

手術後のおりものの変化や不正出血、血便や血尿なども、膣の粘膜などに再発したサインである可能性があるため、気付いたら速やかに受診することが大切です。

悪性の場合手術後5年間は再発のリスクが高いと言われているため、定期受診・検査を必ず受けましょう。

手術後の生理について

卵巣の手術だと、「手術後は生理が来なくなってしまうのではないか」と気になる方が多いと思います。女性にとってとても大切な臓器なので、一般的にはなるべく卵巣を残す手術を行います。片方の卵巣が機能していれば、これまで通り、生理は毎月訪れるようになります。

しかし、術後しばらくは生理周期が不順になることが多いようです。ただ、卵巣嚢胞の悪性化(がんになること)のリスクが高まる40代や、閉経が近い50代では卵巣全体の摘出を勧められる場合もあります。その場合、手術後に生理は来ません。卵巣が残っている場合でもストレスなどで月経周期が以前と変わったり、周期が長くなったりすることがあります。

手術後3か月月経が来なければ、別の原因も考えられるので受診をおすすめします。

手術後の妊娠について

卵巣が両方または片方残っている場合

片方でも卵巣が残っていれば、一般的には妊娠することが可能です。片方の卵巣の切除ではホルモン環境に変化はありません。
1つの卵巣の1/10あれば女性ホルモンは十分働き、1つの卵巣の半分残っていれば妊娠が可能と考えられています。

卵巣を両方切除した場合

卵巣を両方切除した場合、卵子を作るところがないので自然妊娠をすることはできません。ですが、手術の際に卵子を保存してもらっておき、その卵子を用いて妊娠することは可能です。子宮さえあれば自分のお腹で育て、自分のDNAを受け継いだ子供を出産することが可能です。

まとめ

卵巣腫瘍の手術は、術式によっては妊娠・出産も可能です。
医師としっかり話し合い、納得のいく治療・手術を選択することが重要です。

スポンサーリンク

関連記事

  1. 破水と胎動の関係を解説!胎動カウントとは?
  2. フィンランドから届く嬉しいお祝い!育児パッケージ

ARCHIVE

PAGE TOP